【コラム】「片親疎外」という言葉を知ってください
(かたおやそがい)という言葉、ご存知ですか?
子どもたちの「自己肯定感」に関わる、とても大切なキーワードです。
正式には「片親疎外症候群」という心理学用語でもあります。
「片親引き離し症候群」という言い方をする場合もあります。
<片親疎外症候群>
1980年代初めにリチャード・A・ガードナーによって提唱された用語で、両親の離婚や別居などの原因により、子供を監護している方の親(監護親)が、もう一方の親(非監護親)に対する誹謗や中傷、悪口などマイナスなイメージを子供に吹き込むことでマインドコントロールや洗脳を行い、子供を他方の親から引き離すようし向け、結果として正当な理由もなく片親に会えなくさせている状況を指す。
出典:Wikiペディア https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E7%89%87%E8%A6%AA%E5%BC%95%E3%81%8D%E9%9B%A2%E3%81%97%E7%97%87%E5%80%99%E7%BE%A4&oldid=79680001
これは親の感情や思考による子どもに対する「マインドコントロール」であり
「洗脳虐待」とも言います。
何気ない親の一言が子どもを一生苦しめることになることがある、そのことをどうかたくさんの方に知っていただきたいのです。
子どもは生きるために、自分を守ってくれる「親」「保護者」の言葉を
生きるための言葉として自分にインプットしていきます。
たとえそれが正しくても、正しくなくても。
両親の仲違い、対立の中には
「正しい言い分」というものがあると思います。
でも、その言い分を子どもに伝える際には細心の注意をして伝えないと
子どもが「親を慕う、必要と感じる心」を
不可逆的に破壊してしまう可能性があるのです。
この片親疎外の影響を受けた子ども達は、成長と共に
「もう一人の親を、(親として本当は愛しているのに)自分ではなぜかわからないけど嫌悪感を持ってしまう」ということがおきてきます。
中にはそんなふうに親に嫌悪感を感じてしまう自分自身を責めたり、悲観したり、
「自分は冷たい人間なのだ」と自分を否定したりしてしまう人も多いそうです。
子ども達には「自己肯定感高く育ってほしい」
親としてそう願うなら
子ども達がわけもわからずに自分のルーツである両親のことや
自分のことを受け入れられなくなるような
マインドコントロールをしないことが大切です。
「片親のケースだけではなく、子どもにとって親の何気ない一言が
子どもの自己肯定感、人生観を大きく左右することがある」
何気なくする親子の会話が、マインドコントロールにならないためにも
全ての親がこの「片親疎外」、という言葉とその意味を知っておくことは今後の子ども達にとって大切なのではないか、ママトコラボではそう考えています。
また、すでに大人になった「過去に片親疎外を受けてきた子ども達」に対するケアも、この言葉の認知を広めることによって出来るのではないかと考えています。
今後はこの「片親疎外」という言葉をキーワードに
様々なセミナーやワークショップ、座談会などを企画していきたいと思っております。
ぜひ、この記事を読んで、「片親疎外」という言葉に興味を持っていただいた方は
是非コメントいただければ幸いです。
ご一読ありがとうございました!
mamatokolab 理事 鈴木 あやこ
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